最新情報

2008年3月1日(土) 
空母夜間離着陸訓練予備基地に三沢指定

 在日米軍司令部は二十九日、三月七日から硫黄島で行われる空母キティホーク艦載機
の夜間離着陸訓練(NLP)の予備基地に、三沢など四飛行場を指定したと、防衛省を通
して発表した。予備基地を使用する場合の訓練期間は十三−十五日の三日間。

 硫黄島での訓練は七日から十六日までで、FA18E戦闘攻撃機やEA6B電子作戦機、E2C早
期警戒機など固定翼の艦載機全機種が対象となる。悪天候などで硫黄島で訓練ができな
かった場合、三沢のほか厚木(神奈川県)、岩国(山口県)、横田(東京都)の各飛行
場で実施する。予備基地での訓練時間は午後六時から同十時までだが、延長する可能性
もある。

2008年2月6日(水)
在日米軍司令官が退任、三沢市長にあいさつ

 在日米軍(司令部・横田基地)の司令官を退任するブルース・ライト中将が五日、三
沢市役所を訪れ、種市一正市長に退任のあいさつをした。

 ライト中将は一九九七年二月から九八年十一月まで米軍三沢基地司令官を務め、故鈴
木重令元市長と親交があった。種市市長との懇談では「鈴木氏が強いリーダーシップで
基地との共存共栄を進めたことにより、世界の模範とも言うべき日米関係が築かれてき
た」と感謝。「私の日本勤務は東京が最初だったが、三沢に来て本当の日本に会うこと
ができた」と述べ、稲刈り体験など三沢での思い出を語った。種市市長は「今後も基地
との友好関係をしっかりやりたい」と話した。

 ライト中将は二〇〇五年二月、在日米軍司令官に着任。今月二十五日に退官する。後
任には太平洋空軍司令部(米国ハワイ州)副司令官のエドワード・ライス少将が着任す
る。

2008年1月31日(木)
米軍再編交付金使い民生安定へ基金創設/三沢市が条例制定

 三沢市議会は三十日、臨時議会を開き、在日米軍再編交付金を基金とする条例の制定
や二〇〇七年度一般会計補正予算案など三議案を原案通り可決し閉会した。

 同条例は、今後十年間支払われる再編交付金を民生安定事業のための基金とする。市
は本年度の交付額二億三千七百四万五千円のうち七千万円を基金に積み、残る一億六千
七百四万五千円を医療機器購入費として市立三沢病院事業会計に繰り入れる。

 一般会計補正予算は米軍再編対策事業基金費七千万円、灯油価格の高騰に伴う福祉灯
油助成費六百四十九万円を追加し、総額百九十一億五千八十九万円となった。

 議案審議後、今月末で退任する吉田耕悦副市長が感謝の辞を述べた。また、昨年十二
月に教育委員長となった熊野稔氏が就任あいさつをした。

2008年1月22日(火)
米軍幹部「JTAGS既に運用状態」

 米軍三沢基地に配備された弾道ミサイル情報処理システムJTAGS(ジェイタグス=統
合戦術地上ステーション)の部隊編成式が二十二日、同基地内で開かれ、式典に出席し
た米軍幹部は、国内初のJTAGSが既に運用状態にあることを明らかにした。つがる市に
配備されている米軍の早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」とともに、本県は米軍の
ミサイル防衛システムの拠点を二カ所抱えることとなった。

 式典には外務省北米局の羽田浩二参事官や日米の基地関係者、周辺自治体関係者や部
隊員ら約八十人が出席した。

 米陸軍宇宙ミサイル防衛コマンド作戦担当副司令官のジョン・スワード准将は「今回
のJTAGS日本配備は四年にわたる交渉があったが、三沢は地理的に優れている上、既に
空軍基地があり地元住民とも友好な関係がある」と配備の経緯や理由を説明し、三沢基
地への受け入れに謝意を示した。

 出席者は三基の衛星アンテナと解析装置などを搭載した移動式施設がある場所に移動
し、テープカットに臨んだ。報道陣には、朝鮮半島付近から発射された弾道ミサイルを
衛星で捕捉、その情報を解析する模擬訓練の様子や、移動式施設の内部の様子が公開さ
れた。

 報道陣の質問に答えたスワード准将と、JTAGS部隊を指揮する第一宇宙中隊C分遣隊長
のスティーブ・ジェニソン大尉は「既に二十四時間態勢での運用に入っている。日本配
備により、太平洋地域全般のミサイル防衛に寄与できる」と述べた。

 弾道ミサイルの着弾地点の精度について同准将は「衛星の情報をJTAGSで分析すれ
ば、着弾地点が市街地なのか、基地なのかというある程度の判断は可能になる」と説明
した。


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