青森県知事 三村申吾 殿
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会
代表 澤口進
電話&FAX 0176-53-6061
青森県民の生命と財産を守る貴職の日頃のご活躍に、敬意を表します。
さて、私達は、昨年12月24日に「再処理工場の15回目の竣工延期に関する公開質
問状」を日本原燃(株)に提出して、1月30日に別紙の回答の送付を受けました。し かし、見ても分かるとおり、全く誠意が見られない回答であり、とても残念に思ってい ます。
そのような中で、今度は高レベル廃液を漏らすという、信じられない事象が起きまし
た。これは、再処理工場を運転するに必要な技術レベルを疑わせるような事態であり、 日本原燃(株)兒島社長が言う「安全文化」とは程遠い実情を明らかにしたものと思い ます。これでは、再処理工場を運転する能力がないことは明らかです。
ところが、貴職はあくまでも静観を決め込んでいるとしか思えない。特に最近は、
「核燃施設の安全性は国が担保する」を前面に出して、不祥事が連続して発生している 再処理工場の調査すら自らが主体的に関わろうとしていません。貴職は安全協定を結ん でいるのに、それを十分に活かさずにいる。その上で、再処理工場のアクティブ試験を 終えるまでは県民説明会を開催しないという立場を貫いている。
だが、貴職の頼みの綱である原子力安全・保安院は、積極的な関与を拒否している。こ
れでは、青森県民の生命と財産を守るべき職責を貴職は勿論だが、どなたも果たさない ことを明言しているようなものである。このような姿勢を貫くのであれば、もはや知事 という職に留まる資格がないのではないかとさえ思われます。
そこで、以下に公開質問しますので、誠意ある回答を期待します。
記
1.高レベル廃液漏れについて、原子力安全・保安院からはどのような報告を受けまし
たか。時系列に沿って説明してください。
2.このような不祥事続きの日本原燃(株)をまだ信頼するのは何故ですか。
3.2月13日、六ヶ所村のオフサイトセンターに被ばく低減措置が不十分という指摘
がなされました。同日、原子力防災訓練を行ったが、何らか改善は行われたのか。
4.青森県の情報更新が3年間もなされてなかったが、何故ですか。
5.最近の不祥事について、早期に県民説明会を開くべきではありませんか。 以上
|