1.被ばく労働問題について


 本件再処理工場の建設・操業に反対している私たちは、これまで再処理工場の内部で
の被ばく労働については問題視してこなかった。何故なら、操業そのものに反対してい
る私たちが、本格操業後に生じる被ばく労働について語ることは、操業前に止めること
を諦めているように見えると思っていたからである。

 しかしながら、三つの事実から、被ばく労働問題について取り上げることとした。
 一つは、試験操業と名づけられたアクティブ試験中に、既に被ばくトラブルが起きて
いるという事実。二つは、そのような危険な業種に、三村申吾青森県知事が今後多くの
青森県民を就職させることを画策している事実。三つ目は、最近になって分かったこと
だが、使用済み核燃料の貯蔵施設の補修過程において、多くの被ばく者が出ていて、そ
の中の一人が死亡したという事実。特に、死亡された方は、各電力会社に派遣されて、
許容線量ぎりぎりまで被ばくを強制されて、尊い命を落とされた。

 以上の三つの事実から、再処理工場での被ばく者をこれ以上出さないためにも、操業
前に止める必要を訴えたい。
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1.被ばく労働問題について
 2.東海再処理工場での被ばく事例
 3.六ヶ所再処理工場の被ばく事例
 4.なぜ「その他」に被ばく者が多いのか
 5.漏水プールによる被ばく者の死亡
  (1)六ヶ所再処理工場での労働者の被ばく死
  (2)横行する被ばく線量のごまかし
  (3)許容線量は安全か
  (4)漏水プールの補修作業での被ばく
 6.被ばく線量の安全裕度とは
 7.青森県知事が被ばく労働を進めるわけ
 8.被ばく労働をなくすため、原子力産業と決別せよ


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